渋滞発生の原因および対策 なぜ高速道路で数十キロの渋滞ができる?
<出典 : http://fundo.jp/27716>
年末年始やゴールデンウィーク、お盆などに、よく「東北自動車道○○付近を先頭に40kmの渋滞」などといった大渋滞をテレビで見たり、もしくは実際に巻き込まれているといった方もいるかもしれません。
これらは帰省ラッシュやUターンラッシュなどと呼ばれていますが、多くの車が同じ時間帯に高速道路に集まってくることで、どうしても渋滞が発生してしまいます。
では、なぜ混んでいる場合の高速道路などでは渋滞は発生するのでしょうか。
車が沢山いたとしても、みんなが一定のスピード、一定の間隔で走っていれば理論上渋滞は発生しないような気もしませんか。
そして渋滞が発生したとき、その渋滞の先頭は一体どうなっているのでしょうか。
ここでは渋滞のメカニズムやその対策方法について解説していきます。
渋滞が発生しやすいポイント
<出典 : https://www.youtube.com/watch?v=lgcPVjOvEmg>
上の動画を見てみると分かるように、実は渋滞というのは大体発生しうるポイントが決まっています。
まず最も渋滞の発生しやすいのは、「サグ」と呼ばれる下り坂から上り坂にさしかかる凹部のことで、渋滞の約6~7割がこのサグによって発生するといわれています。
メカニズムとしては、先頭のとある車がサグ部に差し掛かったと同時に無意識に速度を落としてしまうことで、後続の車が車間距離を保つために次々とブレーキをかけていきます。
このブレーキの連鎖が後ろへ後ろへ伝わっていき、結果的に長い渋滞を作ってしまいます。
次にトンネルの入口付近も渋滞が発生しやすいポイントです。
トンネルの中が暗くなっているため、先頭の車が無意識にブレーキをかけてしまい、後続の車が車間距離を保つために次々とブレーキを踏んでいってしまいます。
その他、横から入ってきた車によって後続車が次々にブレーキをかけてしまうインターチェンジやサービスエリアの合流地点、すべての車がいったん停止しなければいけない料金所などが渋滞の発生しやすいポイントです。
渋滞の先頭はどうなっているのか
今まですごい渋滞をしていたのに、ある地点を超えたらいきなり道が空いたという経験はないでしょうか。
実はその一瞬、あなたが渋滞の先頭になっており、その一瞬の間に無意識的に踏んだブレーキが、後方にいくと大きな渋滞になっているのです。
みんなが無意識のうちに渋滞の先頭を経験していると考えれば、渋滞に対するイライラも少しは収まるのかもしれません。
進む渋滞への対策
<出典 :http://gazoo.com/car/pickup/Pages/daily_151003.aspx>
では、発生する交通渋滞への対策はどのように進められているのでしょうか。
事故や災害などの影響による突発的な渋滞を除くと、上記でも述べているように、渋滞の発生するポイントは決まっています。
まず渋滞の6~7割を占めるサグ部の渋滞ですが、原因となる箇所に、「速度低下注意」などといった看板によって、無意識的なブレーキを抑制しています。
また、一部の地域で試験中の段階ではありますが、LEDライトを進行方向に順番に点灯させることによって、サグ部での無意識的な加速を促すといった対策も検討されています。
車線数の増加や、新たな並行車線の導入なども進められており、例えば最近開通した「新東名高速道路」は、東名高速道路の渋滞緩和に大きく貢献しています。
また、今後はレーダーとネットワークを組み合わせた先進的な渋滞緩和策も登場してくるかもしれません。
交通状況を監視、把握し、空いている車線への車線変更や、交通状況に適した車間距離を保つようドライバーに促すこと、渋滞期間が終了したことをドライバーに知らせ、速やかに速度を回復するように指示するといった技術も実験、検証を続けています。
一番の対策は渋滞時間を避けること
とはいえ、一番の対策は渋滞時間に高速に乗らないことであることは間違えありません。
先程も述べましたが、事故や災害が原因でない限り渋滞する場所は決まっているため、日本道路交通情報センターなどが発信する渋滞予想は大方的中します。
大型連休中にどうしても帰省しなければいけない場合、渋滞が発生しそうな時間を避ける、渋滞が発生しない道を選ぶなどの工夫をしましょう。
どうしても渋滞に巻き込まれてしまうと初めから分かっている場合などは、食料や飲料、携帯トイレなど、予め長期戦を想定した準備をしておくことも大切です。
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