自賠責保険と任意保険の違いとは
<出典 : http://www.axa-direct.co.jp/auto/introduction/easy_guide01.html>
自動車保険には、自動車を運転する全ての人が加入しなければならない自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)と、運転者が任意で加入することができる任意保険があります。
自賠責保険は強制保険とも呼ばれており、法律によって加入が義務付けられていますので、自賠責保険に未加入の状態で車を運転した場合、免許停止処分(違反点数6点)が課せられる他、1年以下の懲役、および50万円以下の罰金が課せられます。
任意保険は、自賠責保険だけではカバーしきれない損害を補償する保険で、自動車保険の2階部分という位置づけです。
(保険会社は、任意保険のことを単に自動車保険と呼んでいる場合も多いです)
任意保険は任意という名前がついていて、入っても入らなくても良いといった印象を持つかもしれませんが、自賠責保険だけでは保証内容が不十分であり、自賠責保険だけで車を運転するのは非常にリスクが高いので、任意保険には必ず入りましょう。
自賠責保険の保険料と補償内容
自賠責保険の保険料
自賠責保険の保険料は以下の通りです。(2016年現在)
普通車 | 軽自動車 | |
---|---|---|
37ヶ月 | 40040円 | 37780円 |
36ヶ月 | 39120円 | 36920円 |
25ヶ月 | 28780円 | 27240円 |
24ヶ月 | 27840円 | 26370円 |
13ヶ月 | 17310円 | 16500円 |
12ヶ月 | 16350円 | 15600円 |
保険料は普通車と軽自動車で異なり、軽自動車の方が安くなっています。
37ヶ月、25ヶ月といった中途半端な期間が設定されているのは、車検の有効期間とのズレを補填するためです。
車検の有効期間は満了日の24時までですが、自賠責保険の有効期限は満了日の12時までとなっており、車検期間中全期間において自賠責保険を有効にするためには1ヶ月余分に加入しなければいけないのです。
新車の購入時には37ヶ月、車検の更新時には25ヶ月の自賠責保険に加入するのが一般的です。
自賠責保険の補償内容
では自賠責保険の補償内容を見てみましょう。
補償限度額 | |
---|---|
死亡による補償 | 3000万円 |
障害による補償 | 120万円 |
後遺障害よる補償 | 75万円~4000万円 |
自賠責保険は、被害者を死亡させてしまった時は最高3000万円、被害者に後遺障害を負わせてしまった時は最高4000万円までの保険金が支払われます。
ただ、自賠責保険は他人を死傷させてしまった時のみに支払われる保険で、自分が死傷してしまった場合や、物損事故に対しての補償は一切ありません。
さらに、死亡に対して支払われる保険金の限度額が3000万円と、補償内容も不十分です。
交通事故などで他人を死亡させたり、重度の後遺障害を負わせてしまったりした時の賠償金額は億単位になることも多く、もし自賠責保険にしか入っていなかった場合、足りない分を自腹で支払わなければなりません。
補償内容を見ると、自賠責保険だけで車を運転するのが如何に危険かが分かると思います。
任意保険について
他人を死傷させてしまった時のみに支払われる自賠責保険に対し、任意保険は自分が死傷してしまった時や、相手や自分の車が壊れてしまった時などのさまざまなケースに保険をかけることができます。
また、人身事故などで他人を死傷させてしまった時も、保険金の支払い限度額を無制限にすることで、高額の賠償金に対しても対応することができます。
任意保険には主に以下のような補償内容があります。
種類 | 内容 |
---|---|
対人賠償保険 | 他人を死傷させてしまった場合、自賠責保険の限度額を超える損害を補償 |
対物賠償保険 | 他人の車やものを損傷させてしまった場合の損害を補償 |
車両保険 | 事故の時、自分の車の損害を補償 |
人身傷害保険 | 自分や同乗者のケガなどを実損額で補償 |
搭乗者傷害保険 | 自分や同乗者のケガなどを対人賠償保険とは別に補償 |
無保険車障害保険 | 賠償能力がない相手の過失分を補償 |
自損事故障害保険 | 運転手自らの責任による事故で運転手自身が死傷した場合の補償 |
大体の任意保険は上記の補償がパッケージ化されていますが、商品によって補償内容を充実させたり、逆に補償内容を省いて保険料を安くするといったこともできます。
例えば車両保険の場合、単独事故の場合も保険金を受け取れるタイプに比べ、車対車のみでしか保険金を受け取れないタイプのほうが保険料は安くなります。
また任意保険には、補償内容をより充実させたり、限定するための「特約」をつけることができ、自分に合った自動車保険を自由にカスタマイズできるようになっているのです。
主な特約の例としては以下のようなものがあります。
種類 | 内容 |
---|---|
他者運転特約 | 他人の車を運転していた場合の事故を補償 |
対物超過修理費用補償特約 | 他人の物への損害を時価額を超えて補償 |
弁護士費用等補償特約 | 弁護士への相談や訴訟に関する費用を補償 |
運転者限定特約 | 補償対象となる運転者を限定することで保険料を安くする |
運転者年齢条件特約 | 補償対象となる運転者の年齢を限定することで保険料を安くする |
また、任意保険によっては「ロードサービス」が付いているものも多く、車に乗っていて、ガス欠や大破などのトラブルが起きたときには非常に頼もしい存在となります。
任意保険は契約する会社によって価格やサービスが異なるため、沢山ある保険会社の中から自分に合った保険を探し出さなければいけませんが、現在はインターネットの一括見積もりサイトなどを活用すれば、自分に合った条件で一番安い保険会社をすぐに見つけることができます。
どこの保険会社が良いかよく分からない方などは是非活用してみましょう。
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