中古車流通の中心となるオートオークション
ユーザーから買い取られた中古車が店頭に並ぶまでにはいくつかのルートがありますが、中古車市場の中心となっているのがオートオークションの存在で、中古車の7~8割がオートオークションを経由して流通しています。
オートオークションとは、警察公安委員会公認の会員制オークションで、ディーラー、中古車買取店、中古車販売店、オークション代行など、中古車を扱って商売をする業者が取引をしています。
オートオークションの会場は全国各地に100箇所以上存在しますが、各オークション会場ごとに参加資格が必要で、だれでも参加できるというわけではありません。
(引用 : http://www.cars-net.jp/auction.html)
ディーラーが下取りした車や、中古車買取店が買い取った車は大半がオートオークションに出品され、中古車販売店などが落札し、落札した中古車をユーザーに販売するといった流れが一般的です。
オートオークションはいわば中古車買取業者と中古車販売業者の綱渡しの役割をしているのです。
流通の中で発生する手数料
一連の流れの中では、さまざまな手数料が発生し、これが買取価格と最終的な販売価格の差になって現れてきます。
例えば上表は60万円で買い取られた車が、120万円で販売されるまでの流れです。
中古車買取店や中古車販売店は、人件費、店舗維持費、輸送費など各種コストや、自社の利益を確保しなければいけませんので、これらの費用が中間マージンとしてかかってきます。
また、中古車買取店のオークションへの出品、中古車販売店のオークションでの落札、成約にはそれぞれ手数料がかかる他、買取店はオークションで売れ残るリスクなども考えて買取額を設定しています。
最近では、これらの中間マージンを少しでも安くするため、大手車買取店を中心に、オークションを介さないで直接ユーザーへ車を売却する所も増えています。
オートオークション経由での販売よりも価格を安くできることが大きなメリットですが、買取店側にとってみれば、いつ売れるのか分からない車を在庫しておくというリスクもあります。
オートオークションの様子
オートオークションは毎週1回程度開かれます。
最近はコンピューターによるPOSシステムという方法で、次々に画面に表示される車にバイヤー(買い手)が落札価格を提示し、一番高い価格を提示した業者が落札していきます。
売り手は最低落札価格を設定することもできますが、最低落札価格が高すぎると売れ残ってしまうリスクもあり、売り手の判断が問われるのです。
出品台数が年々増えてきたことから、大きな会場では複数のレーンが同時に動き、より多くの台数を捌けるようになっています。
画面に表示される車には、中古車査定士が一定の基準を元に一台一台の車を査定した結果を記録した「査定表」が同時に表示され、バイヤーはこの査定表を見ながら落札する車を選んでいきます。
個人の方は基本的にオートオークションには参加できませんが、参加資格を持つ業者が代わりにオートオークションで指定の車を買ってくる「オークション代行」というサービスも存在します。
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