オークション代行で中古車を買う時の注意点
「オークション代行で中古車を買う方法」で述べた通り、オークション代行は中古車販売店の中間マージンが入らない分、相場よりも安く中古車を購入できる可能性はありますが、一方で注意点も多いです。
ここではよくあるオークション代行でのトラブル事例を紹介します。
・保証対象や保証期間
オークション代行で最も多いのが保証に関するトラブルです。
各オークション会場では、落札した車にクレームがあった場合、一定期間内であれば対応するということになっています。
しかしこの一定期間内というのは、1日~1週間程度であることが多く、運送や名義変更にかかる時間を考えると事実上利用不可能といってもよいでしょう。
また仮に期間内に瑕疵を指摘したとしても、クレームを受け付けてくれる範囲が狭く、「対応できません」といって突き返される可能性も高いです。
よってオートオークションは事実上「ノークレーム、ノーリターン」であり、落札するからにはそれなりの責任とリスクを持たなければいけません。
もし仮に代行業者が仕入れてきた車に瑕疵があった場合でも、オークション会場のクレーム期間を過ぎていれば泣き寝入りしなければいけないといったことになりかねません。(ただし事故歴の発覚、メーター改ざんなどの重大な瑕疵の場合は6ヶ月間クレーム申請ができます)
代行業者の中には自社で2年保証、3年保証といった保証制度を持っているところもありますが、大体が有料な上、保証開始から1~2ヶ月程度免責期間があったり、保証範囲が限られていたりと、十分とはいえません。
・想定外の欠陥やキズ、凹みがあった
オークション代行は、代行業者がオートオークションへ行って代わりに中古車を落札しますので、落札する前に自分で細かくキズをチェックしたり、試乗したりすることはできません。
落札したあとになってキズや凹みがあったと分かっても、クレームとして受け付けてはもらえませんし、オートオークションは落札後のキャンセルも一切できませんので、オークション代行で車を買う場合は、ある程度リスクを受け入れるしかありません。
・いくらで落札された車かが分からない
代行業者の中には、ユーザーに落札価格を一切教えない業者もあります。
特に落札価格をユーザーに教えなければいけないとった義務はないのですが、中にはオークションで安く落札できたにもかかわらず、あたかも予算ギリギリの値段で落札したかのように見せかける業者もいますので注意が必要です。
・結果的に販売店で買うよりも高くついた
中古車販売店で買うよりも安く買うことができるのがオークション代行のメリットですが、結果的に中古車販売店で買うよりも高くなってしまうということもあります。
そもそもオークション代行業者の収入源は代行手数料であり、この金額は業者によって定額の場合が多いです。
ということは落札さえすることができれば、オートオークションで安く車を買おうが高く車を買おうが代行業者にとっては余り関係ありませんので、上限金額いっぱいで落札しても構わないのです。
一方中古車販売店は仕入れ価格がすべてで、質の良い車をどれだけ安く落札できるかが勝負の世界です。
中古車をユーザーに売る価格を、他社よりも安くするため、少しでも良い車を少しでも安く仕入れようと必死です。
この当事者意識の違いにより、オークション代行の仕入れは中古車販売店よりも甘くなってしまうことも多く、結果的に割高で車を落札してしまう可能性があるのです。
いくら中間マージンがないとはいえ、保証が不十分なことなどを考えると、割に合わない買い物となってしまうことがあります。
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