スマートキーを玄関に置くのはやめなさい! リレーアタックを防ぐ方法

ポケットに入れたままボタンを押すだけで車のカギが開き、キーを差し込まずともエンジンをかけることのできるスマートキーですが、最近この便利な機能を悪用した「リレーアタック」と呼ばれる手法が話題になっています。
リレーアタックは、スマートキーの誤作動を利用して駐車場に止まっている車の鍵を開け、そのまま車を運転して持ち去るというもので、近年スマートキーの車が増えてきていることによって、だれもが被害者になる可能性があります。
リレーアタックで車を盗む手口

スマートキーは常に微弱な電波を出しており、車から半径約3m以内でスマートキーの開錠ボタンを押す、もしくはスマートキーを持っている状態でドアノブ等に触ると、車側が電波を受け取り、電子IDを照合して車のカギが開く仕組みです。
スマートキーの電波はとても弱いため、通常は3m以上距離があると、車側が電波を受信できず、カギが開くことはありません。
しかし、複数の人間が結託することで、スマートキーの仕組みを悪用した盗難が可能になります。
具体的な手口の一例を下記します。
- 実行犯Aが運転者(スマートキー)に近づく
- 特殊なデバイスを使ってスマートキーからの電波を受信
- 受信した電波の周波数を変換して増幅する
- 車の近くにいる実行犯Bが増幅した電波を受信し、元の周波数に戻す
- 車のカギを開ける
- エンジンをかけ、車を持ち去る
- キーがなくても再始動できるように、コンピュータを入れ替える
リレーアタックで狙われやすい人
では、どんな人(家)がリレーアタックで狙われやすいのでしょうか。以下3点に当てはまる方は得に注意しましょう。
1.人気車種、高級車に乗っている
2017年調査では、自動車の盗難件数1位はプリウス、2位がランドクルーザー、3位はハイエース、4位はレクサス(全車種合計)でした。
プリウスは人気車種、かつ生産台数も多いため盗難件数は多くなっていますが、盗難率で見ると、ランドクルーザーが断トツ1位であり、いかに人気があるかが分かります。
人気車種、高級車はリセールバリューも高額なため、盗難のターゲットになりやすいのです。
2.自宅と駐車場が近く、駐車場にシャッターがない
リレーアタックにで車を盗難するためには、玄関等に置いてあるスマートキーの電波を受信し、車まで電波を中継しなければいけません。
自宅と駐車場が離れている家はターゲットにはなりづらく、狙われやすいのは、自宅の目の前が駐車場、かつシャッターがないタイプです。
自宅にガレージがあり、シャッターの中に車があれば、リレーアタックの被害には会いづらいでしょう。
3.自宅前の人通りが少ない
リレーアタックは複数人で犯行を行うため、傍からみるととても目立ちます。
人通りが多い道路に面した家などは狙われづらく、閑静な住宅街、かつ夜の時間帯が一番狙われやすいのです。
リレーアタックを防止するための対策
では、リレーアタックを防ぐためにはどのような対策があるのでしょうか。
1.電波を遮断する
リレーアタックを防ぐためにできる対策としては、やはり電波を遮断するのが一番効果的です。
スマートキーを缶の中に入れて管理したり、アルミホイルで包むというのも手ですが、毎日手間がかかってしまうのも面倒です。
そこで、リレーアタック対策品としてカーショップ等に売っている、電波遮断用キーケースを購入するのが一番手っ取り早く、手間もすくないです。
確かに、スマートキーを毎回キーケースから出す必要はありますが、今のところ一番有効な対策であることに間違いありません。
現在、各メーカがリレーアタックを防止するためのスマートキーを開発中であり、電波を飛ばさない節電モードを搭載したものなどが出てきています。
2.防犯カメラを設置する
防犯カメラを設置したからといって、リレーアタックを完全に防ぐことができるわけではありませんが、盗難の抑止力にはなります。
万が一盗難にあった場合も、盗難にあったことの証明にもなりますし、犯人を捜索するときの大きな証拠にもなります。
3.ハンドルロックを取り付ける
古典的な方法ですが、ハンドルロックを取り付けることで盗難を防止することができます。
ただし、自分が運転する時に毎回ハンドルロックを外す手間が発生するというデメリットもあります。
4.スマートキーを玄関に置かない
スマートキーを玄関に置く習慣がある方は危険です。
犯行グループも、スマートキーが玄関に置いてあることを前提として電波を盗み取ってくることが多いです。
面倒かもしれませんが、スマートキーは自分の部屋で、かつできれば電波を遮断する形で保管しましょう。
リレーアタックの被害に保険は適用されるのか
万が一リレーアタックで車が盗まれた場合は、「盗難」という扱いになりますので、車両保険に加入していれば保証を受けることができます。
車の盗難で保証を受けることができるのは、被害者に過失がない場合に限ることが多いですが、例えば玄関にスマートキーを置いておいてリレーアタックにて車が盗まれた場合、これは被害者の過失とはいえず、保険金の支払いを拒否されることはないでしょう。
ただし盗難を警察へ届け出たあと、実態調査に1~2ヶ月がかかり、保険金を受け取れるのはその後です。
また、保険を受け取るには必ず盗難届の受理番号が必要なので、警察への届け出は絶対に必要です。
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