任意保険は必須! 自動車事故の高額賠償事例
<出典 : http://carins-navi.com/non-insurance-trouble/>
現在、道路を走っている車の任意保険加入率は85%程度と言われており、約15%もの人が自賠責保険だけで車を運転しているということになります。
「自賠責保険と任意保険の違いとは」でも述べていますが、自賠責保険は他人を死亡させてしまった時でも最高3000万円しか保険金が下りず、また物損事故に対しては一切補償がないため、補償内容としては全く不十分です。
近年、自動車事故に対する損害賠償額の高額化が顕著に現れており、任意保険に入っていない状態で死亡事故などを起こしてしまった場合、1回の事故で人生が大きく狂ってしまいます。
ここでは人身事故、物損事故それぞれについて、近年の高額賠償事例を紹介していきますが、改めて任意保険の大切さを理解していただけたらと思います。
人身事故の高額賠償事例
認定損害額 | 判決確定日 | 態様 | 被害者の年齢、性別、職業 |
---|---|---|---|
5億843万円 | 平成23年11月1日 | 死亡 | 41歳男性 歯科開業医 |
3億7829万円 | 平成23年2月18日 | 後遺障害 | 21歳男性 大学3年生 |
3億6756万円 | 平成17年5月17日 | 後遺障害 | 33歳男性 会社員 |
3億5936万円 | 平成19年4月10日 | 後遺障害 | 23歳男性 会社員 |
3億5250万円 | 平成18年6月21日 | 死亡 | 38歳男性 整形外科、内科開業医 |
3億3163万円 | 平成21年11月17日 | 後遺障害 | 16歳男性 中学生 |
3億2955万円 | 平成19年1月31日 | 後遺障害 | 18歳女性 高校3年生 |
3億2950万円 | 平成16年6月29日 | 後遺障害 | 27歳男性 大学院生 |
3億2448万円 | 平成19年6月8日 | 後遺障害 | 26歳女性 会社員 |
3億2392万円 | 平成18年9月27日 | 後遺障害 | 38歳男性 郵便局雇用予定 |
<出典 : 保険の窓口インズウェブ https://www.insweb.co.jp/jidousya-jiko/jikobaisyou-kougaku-ranking.html>
上記は認定損害額が大きかったものを抜粋していますが、死亡や後遺障害の場合、3億円を超えるような判例が他にも数多くあります。
特に、被害者が開業医や学生、就職間もない若い社会人などの場合、事故がなければ本来得られたであろう「逸失利益」が大きくなるため、損失認定金額が大きくなります。
上記一番上の41歳男性開業医の例では、
「歩行者横断規制のある国道を酩酊(めいてい)して横断を開始し、第1車線中央付近で立ち止まっていた被害者に走行中のタクシーが衝突、死亡させた。」
ということで被害者側に60%の過失認定がされています。
逆に言えば、車を運転している加害者側からすると「防ぎようのない」、「防ぐことが難しかった」事故でも、40%もの過失割合が課せられ、5億円を超える認定損害額の内、4割を損害賠償金として支払わなければいけなかったのです。
どれだけ安全運転に努めていようと、またどれだけ車の乗る頻度が少なかろうと、人身事故の加害者になってしまう可能性は0ではありませんので、対人賠償保険「無制限」の任意保険は必須と言えるでしょう。
物損事故の高額賠償事例
認定損害額 | 判決確定日 | 被害物 |
---|---|---|
2億6135万円 | 平成6年7月19日 | 積荷(呉服、洋服、毛皮) |
1億3450万円 | 平成8年7月17日 | パチンコ店、逸失利益など |
1億2036万円 | 昭和55年7月18日 | 電車、線路、踏切など |
1億1798万円 | 平成23年12月7日 | 積荷(おむつ製造機)、輸送費 |
1億1197万円 | 平成10年10月26日 | 電車、人件費、代行輸送費など |
6074万円 | 平成12年6月27日 | 積荷(婦人服等) |
4141万円 | 平成20年5月14日 | 積荷、大型トラック等 |
3391万円 | 平成16年1月16日 | 積荷、大型トラック等 |
3156万円 | 平成13年12月25日 | ビル修理費 |
3002万円 | 平成23年9月27日 | 大型トラック、普通トラック |
<出典 : 保険の窓口インズウェブ https://www.insweb.co.jp/jidousya-jiko/busson-kougaku-ranking.html>
上記は物損事故の中で認定損害額の大きかったものの抜粋です。
物損事故とはいえ1億円を超える判例もあり、トラックの積荷関係や店舗への突っ込み、踏切関係の事故等の損額額が大きくなりやすい様です。
上から2番目の判例は、トラックがパチンコ店へ突っ込んだ事故ですが、元々の原因は乗用車がセンターラインをはみ出し、トラックがそれを避けようとしたがために起きたものでした。
乗用車の運転手は事故で死亡したため、パチンコ店側は乗用車運転手の両親へ損害賠償訴訟を起こし、逸失利益分なども含めて1億円以上の損害賠償が確定しています。
任意保険に入っている方の中でも、対物賠償保険の上限額を「1000万円」、「5000万円」などにしている方がいますが、上記のような判例も増えてきていますので、できれば「無制限」にしておくのが良いでしょう。
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