瑕疵担保責任とは? 下取りや買取、個人売買の時はどうなるのか

瑕疵担保責任とは? 下取りや買取、個人売買の時はどうなるのか
中古車を売る時に売り手側が負うのが瑕疵担保責任で、民法にも規定されるれっきとした法律上の責任と言えます。
これは業者であっても個人売買であっても適用されるものですが、嘘偽りなく誠実に売買を行えば怖がる必要もない法律と言っても過言ではありません。
今回は瑕疵担保責任の意味や特徴などをわかりやすく解説していきます。
瑕疵担保責任とは?
車を売却する時に売主が負う瑕疵担保責任とは、買取業者などの買主が車買取後に売主から申告を受けていない不具合により損害を被った場合に損害賠償請求することができる法律です。
修理代や整備代は損害賠償請求に含まれ、修理しても車の使用が不可能な場合には売買契約そのものを解除できてしまうんですね。
これは売却相手が買取業者だけでなくディーラーへの下取りやインターネットを通じた個人売買にも適用される点は知っておきたいところです。
事故歴を隠して車を売却した場合に、その事故が原因で車の使用が不可能になったら買主は売主に損害賠償請求ができるため、売主としては虚偽のないように心がけたいですね。
瑕疵担保責任を回避するには?
車売却後に発生する不具合については事前に知っていたかどうかが焦点となり、最悪の場合には裁判になってしまうこともあります。
言った言わないや知ってた知らなかったなどは日頃の車への愛情やメンテナンス、売却直前の丁寧な確認で事前に回避することが可能です。
【目で見る】キズやヘコミ、エンジンオイルの漏れなどをチェック
【鼻で嗅ぐ】排気ガスの臭いやエアコン、車内の臭いなどチェック
【耳で聞く】エンジン音や車体のキシミ音などをチェック
【手足を使う】触ったり実際運転して違和感がないかをチェック
最低でも上記のような4項目をチェックすることで車の状態を把握することができ、買主への事前説明もしっかり行えるためおすすめです。
しかしながら素人のチェックでは見逃してしまいがちな箇所も存在するため業者に頼んでチェックするのも良いでしょう。
JADRI加盟業者なら瑕疵担保責任を問われない?
何だか瑕疵担保責任って重く感じてしまうから不安だという人は、JADRI加盟の買取業者に車を売却するのも一つの手と言えますね。
JADRIは円滑な中古車の流通を目指しており、それまであった様々なトラブルを根絶し売主が安心して利用できる環境を提供してくれます。
仮に売主が気づいていない不具合があったとしてもJADRI加盟の買取業者であれば査定時にしっかりその箇所も把握しますので、任せて安心とも言えるでしょう。
JADRIに加盟していない買取業者に売却すると瑕疵担保責任を用いた再査定で、逆に損害を被ってしまう可能性もあるのです。
瑕疵担保責任に発展するトラブルを未然に防ぐ方法としてJADRI加盟の買取業者を利用してみてはいかがですか。
個人売買には免責事項が存在
中古車の売買では個人間の売買に限定した契約の場合に免責項目を適用することができ、この免責により活発な個人売買が成立しているという側面もあります。
自ら知りえない瑕疵によって売却後1年間は買主より瑕疵担保責任の追求を受ける可能性があれば安心して車の売買ができません。
そこで自動車売買契約書の中に、瑕疵担保責任について一切の責任を負わない、もしくは瑕疵担保責任の期間を短縮するなどと取り決めすることで買主は売主に責任を追求できなくなります。
ここでいう瑕疵はあくまで売主が知らなかったものに関しての免責であり、知っていたにもかかわらず黙っていたなど明らかに売主に非がある場合には瑕疵担保責任はしっかり問われることになりますね。
瑕疵担保責任を利用する悪徳業者に気を付けよう
車の買取業者にはJADRIに加盟し誠実な対応で評価も高い業者もいる一方で、車引き取り後に難癖を付けてきて買取額の減額を迫ってくる業者がいるのも事実です。
そのような業者は査定が他の業者に比べて適当だったり、いきなり高額査定を出してきて即決を迫ってきたりして売主にじっくり考える間も与えません。
車引き取り後には不具合により瑕疵担保責任を盾に減額を言われたりするので、買取業者選びは慎重に行う必要があります。
その点JADRI加盟の買取業者であればここで紹介したような事例はまず無いと言っても過言ではないでしょうから、高い値で売却し瑕疵担保責任を回避するには業者選びも重要ですね。
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