売るつもりのない車を勝手に持って行かれてしまった
国民生活センターに寄せられた事例
【事例】売ると言っていないのに車を持って行かれた
査定を受けるつもりで業者に電話した。
次の日に担当者が家に来て車を見て、最初は「0円」と言っていたが、あちこちに電話し、「修理にいくらかかるか、修理工場で調べる」と言って車を持って行ってしまった。
車を持って行くときに「売るか売らないかは価格がわかってから決める」と言ってあったのに「10万円で売れた」と電話があり、担当者が家に来たときには契約書も用意してあった。
親に連絡してから決めたいと言っても聞いてもらえず、「既に客と話がついているのでサインしてくれないと困る」と契約を迫られ、疲れて応じてしまった。
次の日、知人と一緒に店に話し合いに行ったが、車がどこにあるかさえ教えてもらえない。
(2011年7月受付 20歳代 女性 給与生活者 福岡県)
契約前に車や車検証を渡してはいけない
上記事例は、「修理代を調べるため」という業者の都合を信じて車を渡してしまった後、「売れてしまった」という理由で契約書へのサインを強要されたというものです。
まず、基本的に出張査定は修理代なども含めて全てその場で査定をし、買取価格を見極めますので、修理代を調べるために車を持っていくということはありえません。
契約をしていないにも関わらず、車や車検証を預からせてほしいと言われても絶対に応じないようにしましょう。
車を引き渡すタイミングとしては、契約が終わり、買い取り代金の振込と同時がベストです。
車を引渡したにもかかわらず、買い取り代金が振り込まれないまま夜逃げや倒産するといった業者もいますので、特に小さな業者に車を売る場合には注意が必要です。
納得のできない契約を絶対にしてはいけない
また今回のケースでは、業者が「10万円で売れた」といっていますが、これは嘘でしょう。(買い取り契約もしていない車を第三者に売るという行為は完全に「詐欺行為」です。)
ただ、「既に客がついたからサインをしろ!」と脅され、ここで契約をしてしまったのは大きな問題です。
いくら先に車を持って行かれたとはいえ、ここで契約をしてしまうと、クーリングオフが効かないため、車を取り戻すのは非常に難しくなります。
契約を解除する場合、すでに車を売却する手続きが進んでいたりすると、高額のキャンセル料を請求されたりもします。
大事なこととして、業者に強引に契約を迫られたとしても、絶対に自分が納得できていない契約をしてはいけません。
業者から何度も契約を迫られ、疲れ果ててサインをしてしまうというトラブルは過去に何件もありますが、困ったときは契約をする前にまず家族や国民生活センターなどに相談をしましょう。
(参考 悪徳業者に注意! 中古車買取店を見極めるためのポイント!)
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