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三菱燃費不正問題で話題になった「JC08モード」燃費とはどんなもの?

ekワゴン
<出典 :http://www.carsensor.net/catalog/mitsubishi/ek_wagon/>

三菱自動車の燃費不正問題では、デイズ、デイズルークス、ekワゴン、ekスペースの軽自動車4車種で、JC08モードの燃費が改ざんされたデータだと分かって話題になりました。

例えば日産デイズSグレードは、不正前JC08モードの燃費で29.2km/lと公表していましたが、不正発覚後に燃費を修正し、JC08モードの燃費で26.8km/lに修正しています。

では、ここ最近よく耳にする「JC08モード」とは一体どのような燃費なのでしょうか。

そして実際私たちが街で走行している実燃費との乖離についても解説します。

JC08モードとはどのようなもの?

簡単に説明するとJC08モードとは、燃費測定基準の一つです。

自動車が型式を取得するとき、カタログに載せるための燃費を測定しなければいけませんが、2016年現在、日本ではこのJC08モードという基準で燃費が測定されています。

従来、日本では「10・15モード」と呼ばれる基準で燃費が測定されてきましたが、カタログに記載されている燃費と実燃費があまりにもかけ離れていることが度々指摘されてきました。

そこで2011年4月1日以降、より実走行に近い形で燃費を測定する必要があるという流れから、この「JC08モード」が導入されました。

JC08モードで測定した燃費は、10・15モードで測定した燃費に比べて、平均10%程度燃費が悪くなり、より実燃費に近づいたとされていますが、実際の所、まだ実燃費と同等とは言い難い状況なのが現状です。

JC08モードと10・15モードの違いを比較

では具体的に、JC08モードと10・15モードはどこが違うのでしょうか。

まずJC08モードの測定サイクルを見てみましょう。

JC08モード
<出典 :http://www.carlifesupport.net/engine%20kiso_JC08mode.html>

そして次に10・15モードの測定サイクルです。

10・15モード
<出典 :http://www.carlifesupport.net/engine%20kiso_JC08mode.html>

さらに、JC08モードと10・15モードの違いを表にしたものが以下のものです。

JC08モードと10・15モードの違い
JC08モード10・15モード
平均速度24.4km/h22.7km/h
最高速度81.6km/h70.0km/h
所要時間1204秒660秒
走行距離8.172km4.165km

JC08モードは、10・15モードに比べてすべての条件で測定基準が厳しくなっています。

JC08モードの平均速度は、10・15モードに比べてアップしていますし、最高速度もより実走行に近いように引き上げられています。

所要時間も2倍程度に伸びていますし、それに伴い走行距離も2倍程度になっています。

そして大きく変化したのがコールドスタートの追加です。

10・15モードではすべてエンジンが温まった状態(暖気)からのスタートが認められていましたが、JC08モードではこれに加えて、エンジンが冷えた状態からのスタートでのデータと合算して燃費を算出します。

エンジンが冷えた状態からのスタートは、エンジンが温まった状態からのスタートにくらべて燃費が悪化しますが、より実走行に近い形といえるでしょう。

それでもなお実燃費との乖離がある

先ほども述べましたが、JC08モードは10・15モードに比べて10%程度燃費が悪くなり、より実燃費に近づいたことは間違えありませんが、それでもまだ実燃費と同等とは言い難いでしょう。

以下は車種別(一部)のJC08モードのカタログ値です。

JC08モードのカタログ値
JC08モード
トヨタ プリウス(2015年) FF Sグレード37.2km/l
日産 ノート(2014年) FF メダリスト26.2km/l
ホンダ ステップワゴン(2015年) FF Bグレード17.0km/l
スバル インプレッサ(2014年) 4WD 1.6iグレード15.4km/l
マツダ ロードスター(2015年) FR Sグレード17.2km/l
スズキ ハスラー(2015年) FF 660E Gグレード32.0km/l
ダイハツ ブーン(2016年) FF Xグレード28.0km/l

実際に上記の車を乗っている方は、カタログ値の燃費を達成するのが如何に難しいかが解るはずです。

いくらJC08モードとはいえ、まだまだ実燃費とは乖離があるのが現状で、今後この燃費測定方法についても更なる改良が必要であると思います。

今回の三菱自動車の件も、元をただせばカタログ燃費と実燃費に乖離がある測定方法を用いていたことが、燃費不正を引き起こした原因の一つではないでしょうか。

もし仮に実燃費により近い測定方法が用いられ、それがカタログに記載されていた場合、燃費不正をしていれば一般ユーザーがカタログ値との乖離にすぐに気がつくはずです。

ただ現状はユーザー側も、「実燃費はカタログ値よりも悪いもの」という認識があり、自動車メーカー側はこの心理を悪用して、「試験さえ通ればユーザー側は分からないだろう」といった考え方になってしまうのです。

この燃費測定方法についても、今後より実燃費に近づいていくよう、改良を重ねていってほしいと思います。

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この記事を書いた人

中古車販売店で10年以上の実績を持ち、
中古車業界の内情や車の値付けについて精通しています。

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