燃料電池車の仕組み
<出典 : http://toyota.jp/mirai/grade/>
燃料電池車(FCV)は、燃料電池によって電気を作り、モーターを回すことで走行する自動車です。
燃料電池は、水素と空気中の酸素を化学反応させることで電気を作っており、燃料電池車の車内には水素ボンベを取り付け、水素を定期的に補給してあげる必要があります。燃料電池自体は発電機の役割をしており、蓄電は別のバッテリーで行います。
水素と酸素の化学反応後には水が生成され、外に排出されます。
近年燃料電池車は、トヨタ自動車が世界で始めて燃料電池車を一般向けに発売するなど、多くの自動車メーカーが注目しています。
燃料電池車のメリット
燃料電池車が注目されている理由には、次世代エコカーにふさわしいさまざまなメリットがあるからです。
メリット | 概要 |
---|---|
①有害排出ガスが出ない | 水素を燃料とする燃料電池車の場合、排出されるのは水のみで有害物質を排出しない。 |
②電気の充電が不要 | 水素を補給することで走行できるので、電気自動車のように長時間の充電が不要。 |
③石油を使わないで走る | 天然ガスなどから作れる水素を燃料とするため、石油を使わないで走ることができる。 |
④乗り心地が良い | モーターでの加速のためスムーズに加速できる。 |
同じ次世代エコカーの電気自動車と比較すると、やはり充電が不要なことは大きなメリットです。
ガソリンを入れる感覚で水素を補充することで走行できるようになるので、電気自動車のように充電に長時間かかるといったことはありません。
一般的な普及を考えると、今のところ燃料補給時間の面では燃料電池車のほうが使い勝手が良いように感じます。
燃料電池車の課題
燃料電池車は、水素を補給するための水素ステーションが必要です。
国は水素ステーションの普及を促してはいますが、現在水素ステーションの数は限られており、私たちが燃料電池車に乗って生活をするという段階には程遠い状況です。水素ステーションの普及が燃料電池車普及の鍵を握っているといっても良いでしょう。
ただ一部の地域では、経済産業省が中心となってスマートコミュ二ティ実証事業として、エネルギー効率の高い街づくりを進めています。
その中で、製鉄所で発生する水素を利用した水素ステーションの整備や、燃料電池車から家庭へ電力を供給する実験なども行われてきており、今後の進展に注目です。
一般ユーザー向けに発売されたトヨタ ミライ
トヨタ自動車は世界で始めて一般ユーザー向けに燃料電池車「ミライ」を発売しました。
ミライは一度の水素充電で約650kmの走行が可能で、水素ステーションではわずか数分で水素を満タンにすることができます。
外観は近未来的なイメージを連想させるデザインです。
まだ本格的な普及には至っていないため価格は高く、定価で723万6000円となっていますが、補助金の対象となっているので定価よりは割安で買うことができます。
またホンダも新型FCVが発表され、各メーカーでの開発が今後活発になっていくことが予想されています。
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