国民生活センターに寄せられた事例
【事例】クーリングオフできるからとの虚偽説明で契約を強要
父が高齢で車の運転ができなくなったため、自動車買い取り業者に査定に来てもらった。
査定だけのつもりで娘の自分が応対した。
業者は7万円だと言ったが、そのときの持ち主である父が不在なので、「娘の自分では決められない、父の車であり、父の意思があるから」と言って帰ってもらおうとしたが、せっかちに契約書面の裏面の説明などをし始め、クーリングオフができると言って、強引にここにサインしてくれと、娘である自分のサインを求めた。
「父に確認してから」と言っても「大丈夫」と言われサインしてしまい、車検証、自賠責保険証、自動車税の納付書なども持って行かれてしまった。
業者が帰ってからじっくり契約書を読むと、入庫後はクーリングオフはできないと記載されている。
びっくりして、翌日に事業者に電話し、「クーリングオフできると言っておきながら、車を持って行ったあとはできないと書いている、この点は説明されていない」と苦情を言ったら、上司から、「まるでうちの社員がだましたみたいではないか」と怒鳴られ「税や保険の返還の代理請求の委任状を早く出せ」「車の保管料も請求する」と言われた。
(2011年7月受付 40歳代 女性 自営・自由業 千葉県)
法律上は不実告知として契約解除ができるが・・・
上記事例は、買取業者にクーリングオフできると説明をされ契約をしたが、後になってそれが虚偽の説明だったことが分かったというものです。
車買取はクーリングオフの対象外ですので、基本的には一度契約をしたら一方的に取り消すことはできません。
今回はクーリングオフが効かない取引にも関わらず、業者がクーリングオフができるといって無理矢理契約をしていますので、「不実告知」となり、法律上は契約を解除できます。
(参考 消費者契約法第4条 消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示の取消し 第1項)
ただし今回のケースは業者がしらを切り、「そんな説明をしていない」というような趣旨の発言をしていますのでやっかいです。
会話を録音していない限り、言った言わないの水掛け論となり、なかなか不実告知を証明するのは難しいかと思います。
話が平行線の場合、実際に契約をしてしまっている分、状況は不利となります。
その場で契約をするのは避けよう!
今回のトラブルの発端は、父がその場にいないにもかかわらず、営業マンに押されて契約をしてしまったことにあります。
業者は売り手の気が変わらない内に契約まで持ち込もうと色々な手を使ってきます。
「今日決めて頂ければ1万円高く買取ります」といった言葉はセールストークの典型ですが、このような言葉に惑わされることがないようにしましょう。
査定を受けた日は契約せず、必ずいったん持ち帰ってじっくりと考えてください。
もっと高額査定が出る業者があるかもしれませんし、家族に反対される可能性もあります。
契約内容を熟読して不明な点がないかを確認することも非常に重要です。
車を売却するというのは大きな決断事なので、冷静で後悔のない判断をするためにも、しっかりと時間を取って考えることが大切です。
(参考 出張査定はその場で交渉、契約をしてはいけない)
(参考 悪徳業者に注意! 中古車買取店を見極めるためのポイント!)
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コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 国民生活センターには、「買取業者にクーリングオフできると嘘の説明をされた」といったトラブルも報告されていますので注意しましょう。 […]