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ビッグモーター保険金水増し請求はなぜ起きた? 今後の展開について

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ビッグモーター(BIG MOTOR)の保険金水増し請求事件が世間を騒がせていますね。

事故を起こした車の修理を請け負った際、ゴルフボールを靴下にいれて車を叩いたりと、車を意図的に破壊し、損害保険各社に水増しした修理内容を報告していました。

2023年7月25日、兼重宏行代表取締役社長が記者会見を行い、一連の責任を取って社長を辞任、合わせて息子の兼重宏一取締役副社長も辞任することが発表されました。

今回の保険金水増し請求は何故起きたのか。

今後はどのような展開が予想されるのか。

ビッグモーター不正事件についてまとめます。

不正の内容

まずは今回の不正の構図から。

私たちが自動車事故を起こした際、まずは保険会社に連絡しますね。

そして、自動車保険を使って車を修理することになるのですが、保険会社は車の修理屋ではありませんので、保険会社が車を修理することはできません。

そこで事故を起こした本人が知っている車屋に車を持っていくか、特にこだわりが無ければ保険会社が車の修理工場を紹介する、といった流れになります。

そして保険会社がビッグモーターを紹介。

その後ビッグモーターが事故車を確認、点検し、保険会社に修理内容を報告。保険金で修理をするという流れです。

ポイントは、ビッグモーターとしてみれば、修理内容が高額であればあるほど売り上げが上がるということ。

どうせ保険で治すのですがら、事故を起こした車のオーナーが修理代を直接負担するということは基本ありません。

そこでビッグモーターは修理金額をあえて大きくするため、オーナーが運び込んだ事故車に対し、

  • ゴルフボールを靴下に入れて車を叩く
  • ヘッドライトのカバをワザと割る
  • ドライバーやサンドペーパーで車を傷つける

など、常識ではありえないような行為を行い、保険会社に対して保険金を水増し請求していました。

通常50万で済む修理代を車をあえて傷つけて不必要な部品まで交換し、100万円の修理代を保険会社に請求していたということです。

このような行為を行えば、オーナーは費用負担こそ発生しないものの、無駄に等級が下がったり、保険料が増加するなど、間接的な被害が発生します。

一方ビッグモーターは不必要な部品を交換したり無駄が工賃が発生することで売り上げ、利益が増えます。

ざっくりと今回の不正の内容を説明するとこんな感じです。

なぜこのような不正が行われたのか

このような不正は何故行われたのでしょうか。

記者会見の場で社長の兼重宏行氏は「知らなかった」と発言し、「元本部長が(従業員に)過剰なノルマを押し付けたことが不正を起こす原因になった」と釈明しています。

7月に公表された弁護士による特別調査委員会の報告書によれば、車の修理一軒当たりの公費と部品粗利益の合計額について14万円前後とすることが目標とされていた、とのことです。

要は、本部長が過剰なノルマを現場に押し付け、それが原因で現場が勝手に不正に手を染めた、という説明ですね。

まあこの説明で納得できる人はいないでしょう。

こんな無茶苦茶を全社を挙げてやっておいて、現場が勝手にやった、というのはさすがに無理がないでしょうか。

まあ仮に現場が勝手にやったとして、少なくとも不当な降格処分やパワハラ行為が社内で頻発していたことが次々と明らかになっており、経営陣による行き過ぎた恐怖政治が招いた事件であることには間違えないです。

2020年頃から、取締役副社長の兼重宏一氏の判断により、ノルマ未達の工場長が有無をいわさず降格や左遷の処分を受けており、非常に厳格なノルマ至上主義体質だったことが明らかになっていますし、LINEを使って役員から「店長を降りろ」などといった暴言を発信していたことも分かっています。

保険会社の責任は?

保険会社は一見被害者にも見えますが、実はそうでもない実態も浮かび上がってきています。

ビッグモーターは損害保険各社と代理店契約を結んでおり、ビッグモーターは多くの中古車を販売しているため、自動車保険の契約を各保険会社に振り分けていたのですが、その振り分けは保険会社が事故車を紹介してくれた件数に応じて割り振っていました。

要は、沢山ビッグモーターに事故車を紹介した保険会社は、ビッグモーターから多くの自動車保険契約を割り振ってもらえるという構造です。

損保ジャパンなどは、ビッグモーターに37人もの社員を出向させており、社員は「不正は知らなかった」と説明しています。

その他「東京海上日動火災保険」と「三井住友海上火災保険」も出向者を出しており、お互い持ちつ持たれずの関係だったことが伺えます。

もちろん、出向者を出していようと知らなかったのであればそれまでですが、仮に保険会社も不正に関わっていたとかの事実が出てきた場合、問題は爆発的に大きくなります。

今後について

今後についてですが、まずは一連の不正事件について、国土交通省が実態調査をすると報じられています。

ポイントとしては、

  • 社長、副社長はじめ経営陣が不正に関わっていたのか、それとも本当に現場の判断なのか
  • 保険会社が不正の実態を知っていたか、知らなかったのか
  • 過去の不正対象の修理はどの程度あるのか、またその損害賠償について

辺りが焦点になってきます。

仮に社長、副社長などの経営陣が関わっていたとしたら、巨額の詐欺事件として立件されるでしょう。普通に逮捕されて刑事罰を受けることになります。

また、今後のビッグモーターの再建についても注目されます。

和泉信二元専務取締役が社長に昇格する人事を発表しましたが、これまで創業社長のワンマン経営で大きくしてきた会社を、和泉新社長がどの程度引っ張っていけるのでしょうか。

また、兼重宏行元社長は創業者兼、大株主ですから、実質的な経営権は兼重宏行氏、およびその息子の宏一氏が握るとも言われており、彼らが今後どの程度経営に携わっていくのかも注目ですね。

いずれにせよ、再建はいばらの道だと思われますが、今後の展開もウォッチしていきたいと思います。

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この記事を書いた人

中古車販売店で10年以上の実績を持ち、
中古車業界の内情や車の値付けについて精通しています。

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