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最近トヨタから奇抜なデザインの車が連発されている理由

トヨタ自動車(以下 トヨタ)が近年発表する新型車のエクステリアについて、奇抜なデザインが多いとは思わないでしょうか。

インターネットの反応を見ても、

「最近のトヨタのデザインはひどい・・・」

といった声も見受けられます。

昔は大手メーカらしく「万人受け」するデザインが多かったのですが、突如として「賛否が分かれる」デザインの車種を次々に登場させてきているのです。

まず始まりは2012年12月発表の新型クラウン

ピンククラウン
<出典 :http://matome.naver.jp/odai/2137490955946098601>

今となっては街で普通に見かけるため、見慣れた感はありますが、当時はこの王冠を逆さにしたような大胆なフロントマスクに衝撃を受けたものです。

また、この派手なピンク色も、新型クラウンの発表会の時は驚かされましたが、当時、1ヶ月限定発売で650台もの予約が入ったようです。

そして最近では、まず新型アルファード

新型アルファード
<出典 :http://autoc-one.jp/toyota/vellfire/report-2053438/>

目を引くのは、なんといっても正面の巨大なメッキグリルでしょう。

初めて見たときはやりすぎなのでは、と思ったものですが、売れ行きは抜群、かつリセールバリューも高いことから、かなり人気があることは間違えありません。

次に奇抜といえば、シエンタ

新車デザイン
<出典 : http://autoc-one.jp/toyota/sienta/special-2336377/>

ヘッドライトの下に入ったラインのせいで、なんか車が泣いているみたいなデザインになってますね。

リア側についても、テールランプに側面スライドドアのレールが食い込んでいます。

かなり勝負したデザインであり、賛否がはっきり分かれそうですね。

ただ、女性を中心に新型シエンタが売れまくっている現状を鑑みると、このデザインも受け入れられているということでしょうか。

そして何といってもTNGA初採用、トヨタの主力ハイブリットカー、プリウス

ハイブリットカー
<出典 : http://autoc-one.jp/toyota/prius/newmodel-2521516/>

まさか主力であるプリウスで勝負してくるとは思いませんでした。

特徴はヘッドライトとテールライトの形状で、今までにないような変わった形をしています。

そして3代目プリウスまでの丸みを帯びた印象が一転し、全体的にカクカクしたスポーティーなデザインになっています。

ご存知の通り、絶大な売れ行きを誇った3代目に比べて4代目のデザイン評価は賛否両論となり、先端的な機能や燃費には魅力を感じるものの、このデザインを毛嫌いして離れてしまったプリウスユーザーもいます。

レクサスブランドもすべての車種で存在感の強いデザインを次々に送り出しています。

レクサスRX
<出典 :http://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20151130-20102688-carview/>

レクサスのデザインが大きく変化してきたのは2012年頃からです。

特徴はなんといっても逆台形と台形を組み合わせた「スピンドルグリル」です。

レクサスの車種には順次このスピンドルグリルが導入され、今やレクサスといえばこのスピンドルグリルといえるほどに浸透してしまいました。

どの車も結果的には売れているわけで、今のところこれらのデザイン戦略は「成功している」といっても良いと思いますが、なぜ「万人受け」のトヨタが突然変わったデザインの車を連発しているのかについて少し調べてみました。

トヨタ自動車に欠けていた個性の追求

トヨタ自動車が今のデザインポリシーに変化した大元は、現職の豊田章男社長が就任したことです。

豊田社長は、当時関東自動車工業の執行役員だった福市得雄常務を本社に呼び戻し、デザイン本部長に就任させました。

そしてこの福市氏こそが、この奇抜なデザインを連発した張本人のようです。

豊田社長は福市氏に対し、

「デザインをかっこよく変えて欲しい」

と注文をつけ、福市氏は、

「かっこいいだけでは駄目です。今トヨタの車に欠けているのは個性ではないですか」

といったそうです。

豊田社長もこの意見に賛成で、変わったと思えることならどんどんやっていくアグレッシブなデザイン改革がスタートしました。

当時トヨタ自動車のデザイン決定プロセスは、社内から選ばれた100人もの社員から意見を聞き、社員の意見を反映させながら修正が加えられていました。

多くの意見を聞けば聞くほど、誰からも嫌われない無難なデザインとなっていき、結果的には「個性」が失われていたといいます。

そこで福市氏はデザインを決定するプロセスに関わる人員を削減し、デザイナーなどの意思をより反映させやすくする仕組みに改めました。

今までのように無難な「守りのデザイン」から、積極的にチャレンジする「攻めのデザイン」への転換を図ったのです。

福市氏は、

「かっこいいクルマをつくろうと思うなら、現時点では、ちょっと変じゃないかと思われたり、抵抗感があったりするくらいがちょうどいい」

といい、個性的なデザインを潰さないような社内改革を進めたようです。

日本車のデザインに必要なのは個性?

トヨタが奇抜なデザインを連発する理由には、「個性」の追求というポリシーがあったのですね。

日本人の場合、車を選定する上でデザインは必ずしも優先順位が高いとは言えませんが、高品質な日本車が欧州車に劣っている点として、デザインは最たるものかもしれません。

確かに、ポルシェ、ベンツ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲンなどのドイツ車は、日本車に比べてメーカの個性が出ているものが多いですし、欧米各国で、「日本車は壊れにくくて品質はいいけれど、乗っていて面白くない」と言われる理由の一つとしてデザインの平凡さもあるのでしょう。

最近のトヨタのデザインについては賛否両論あるかとは思いますが、今後日本車がデザイン面で欧州車に打ち勝っていくためには、「無難なデザイン」ではなく「個性のあるデザイン」を打ち出していかなければいけない、というのは説得力があります。

今後、トヨタだけでなく、日本の自動車メーカー各社も、変化を恐れず、個性のあるデザインを打ち出していけば、日本車のデザインは良い意味で独特の進化を遂げるかもしれません。

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この記事を書いた人

中古車販売店で10年以上の実績を持ち、
中古車業界の内情や車の値付けについて精通しています。

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